ウレタン塗料のメリット・デメリット

外壁塗装を依頼する時に選択肢の一つとしてウレタン塗料があります。

今の定番はシリコン塗料となっていますが、今まではウレタン塗料が主に使われていた実績もある塗料で、今でも職人さんによっては使い勝手の良さ、コストの低さなどからおすすめする業者も多くいです。
(シリコン塗料についてはこちらに詳しく書いています。⇒シリコン塗料)

こちらのページでは未だに根強く使われているウレタン塗料とは?といったところからメリット・デメリット、価格相場等をご紹介していきます。

ウレタン塗料とは

本当に簡単に説明すると、ウレタン系樹脂を主成分とする塗料のことです。
(たまに他のサイトを見ていると成分について詳しく書かれていることもあったのですが、専門業者になるわけではないので、そういった説明はこのブログでは説明を省きます。)

現在の外壁塗装の主流はシリコン塗料なのですが、ウレタン塗料の特徴から未だに場所によっては使われることも多くなっています。
次に具体的にウレタン塗料の特徴を見ていきたいと思います。

ウレタン塗料の特徴

ウレタン塗料の特徴は、下地との密着性が高く、塗り終わったあとの塗膜の柔軟性が高いのが特徴です。
密着性が高いと比較的に塗料が乗りにくい部分に使われます。
具体的には塩ビの雨樋(あまどい)や金属の部分になります。

また柔軟性が高いので、塗った部分が変化しやすい場所でも使えるのが特徴になります。

木や金属の部分は湿度によって素材が膨張したり・曲がったりします、また金属部分も同様温度によって変化しやすい場所なのでそういった場所にはウレタン塗料が使われるのが多くなっています。

ウレタン塗料の耐用年数

ウレタン塗料の耐用年数は一般的に7〜8年ほどと言われています。
こちらのページ(⇒外壁塗装 塗料)に書いているように現在外壁塗装に使われる塗料の中では耐用年数が短くなっています。

ウレタン塗料の相場

塗装業者のホームページなどを見て回った結果ウレタン系塗料の平米単価相場は1,700~2,200円/㎡程度になっていました。

シリコン塗料の相場は2,300円〜3,000円程度となっているため安いのは良いところですが、下でも説明するように長期間で見たらウレタンのほうが高くついてしまう場合もあるので注意が必要です。

ウレタン塗料の種類

ウレタン塗料の代表的なものを集めてみました。

塗料名メーカー名
ファインウレタンU100日本ペイント
ビニロックウレタンロックペイント
セラMレタン関西ペイント
ビューウレタン大日本塗料
クリーンマイルドウレタンエスケー化研
水性コンポウレタンエスケー化研

ウレタン塗料のメリット

ひび割れ等に強い

外壁 ひび割れ

外壁はずっと同じ状態ではなく、振動したり、熱によって膨張したりと微妙に形に変化がおきていて、変化した時に塗った部分が硬いと、下のコンクリートがひび割れを起こしたりする場合もあります。

しかし、ウレタン塗料は塗膜が柔らかいのでその部分をカバーできるので、下地のひび割れ等をカバーしてくれます。

防水性能が高い

上にも書いたようにウレタン塗料の特徴として密着性が高く、ひび割れに強いので、水が入りにくくなっています。
だから外壁もそうですが、屋根やベランダなどの防水用塗料としても使われることも多くなっています。

色や種類が多い

現在の外壁塗装の主流はシリコン塗料になっているんですが、それまでの主流はウレタン塗料で、今も場所によっては使われているロングセラーの塗料になっています。
歴史があるために、いろんなメーカーが色・ツヤなどたくさんの種類を準備しています。

定番カラーであればシリコンやフッ素でもあるけど、特別な色合いだとウレタン塗料にしかないということもあります。

ウレタン塗料のデメリット

デメリットは主流のシリコン塗料と比較した場合、耐久年数が下がってしまうことです。

ウレタン塗料の耐久年数は上でも書いたように7〜8年と言われているのに対して、シリコン塗料の場合の耐久年数は一般的に10〜12年と言われています。
30年で考えた場合、ウレタン塗料の場合は3,4回の塗替えが必要なのに対して、シリコンの場合は2、3回。
一回にかかる費用を考慮すると塗替えの回数が少ないほうがシリコンの方が安くなります。

これはあくまでも理想通りに塗り替えした場合なので、ウレタンでも長期間塗替えしないでいけばもちろん安くはなりますが、長期間で見た場合ウレタンのほうが塗替回数が多くなるのは間違いありません。
雨樋などの細かい部分であれば短期間で塗替えしても費用はかさみませんが、外壁など面積の広い部分の場合は長期的に見ればシリコン塗料よりも費用がかかるため向いていないといえます。