外壁塗装工事の流れ

外壁塗装を依頼する時に完全にお任せするというのも良いのですが、外壁塗装工事は手抜きをしやすいため依頼する側もできれば工事工程の流れは知っておきたいところです。

そこでここでは塗装工事の流れについて書いていきたいと思います。

外壁塗装工事の工程

  1. 現状の確認
  2. 近所へのあいさつ回り
  3. 足場の設置
  4. 外壁の高圧洗浄
  5. 塗り前の下準備・養生
  6. ひび割れ等の下地処理
  7. 下塗り
  8. 中塗り
  9. 上塗り

外壁塗装工事の大まかな流れとしてはこのようになっているようです。
それぞれを少し具体的に見ていきましょう。

現状の確認

当たり前ですが工事に入る前に現状確認が行われます。
どういった修理が必要なのか?等の確認をしてもらいます。

近所へのあいさつ回り

工事が始まると車の出入り、作業によって音が鳴ったり、塗料や汚れが飛んでいってしまう可能性などもあります。
近所トラブルにならないようにもリスクや迷惑をかけてしまうかもしれないいったこと、工事のスケジュール(どれくらいで終わるのかなど)を伝えてくれます。

これは依頼する施主側が個人的に行った方が良いですが、依頼した塗装業者さんも行ってくれているようです。

足場の設置

外壁塗装をする際に家の周りに足場を設置します。
高い場所を塗る時の安全のためともいえますが、いちばん大事なのが足場を安定させることです。
脚立等で届く場所であっても、平たい場所と比較して足場の安定感が違うため仕上げに大きな違いができます。

工事を綺麗に仕上げるためにも大事な工程の一つとなっています。

足場は外壁塗装の見積もりの中でも20%近くを占めて高く感じますが、逆に足場を組まないでするほうが仕上がりも悪くなり耐久年数も持たずにいたんでしまったりする可能性もあります。
だから足場なしでするから安くすると言ってくる業者の場合はあまり信用ならないかと思うのでそこは見積もりの時に注意しましょう。

足場を設置したら周りに飛散防止ネットと呼ばれるものを貼ります。画像でいえばこういうものです。

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これをすることで近所に汚れやゴミが飛ばないようにしたり、騒音を軽減したりする役割をしています。

外壁の高圧洗浄

塗装する場所についている汚れ・コケ・カビ・劣化塗料などを高圧洗浄で洗い流します。

ただの汚れを落とすだけと思いきや、外壁塗装工事の中では重要な工事工程となっているようです。
高圧洗浄でしっかりと汚れを落とさないと塗装した塗料がすぐに剥がれてしまう原因にもなってしまうとのことでした。

かなり重要であるため、戸建てで高圧洗浄だけを半日以上かけてする場合もあるとのことでした。

塗る前の下準備・養生

本格的に塗装する前に塗る時の塗料が飛んでしまって必要ないところに付着してしまわないように養生を行っていきます。

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養生は汚れがつかないようにするのも目的ではありますが、もっと大事な役割があります。
それは仕上がりを綺麗にする目的です。

塗装する部分としない部分の境目の養生が上手か下手かで仕上がりが変わります。
きちんと綺麗にまっすぐ養生されていれば境目が仕上がります。
逆にグニャグニャと曲がった状態であれば仕上がりもそうなっていきます。

実際に外壁塗装を依頼するときに詳しく見れるかはわかりませんが、仕上がりに大きな影響を与えるといって問題は無さそうです。

ひび割れ等の下地処理

高圧洗浄で綺麗にして塗装面が見えると、ひび割れ・膨れ・隙間等があればそこを補修していく作業になります。

この作業も丁寧に綺麗にしないと仕上がり面が綺麗にできないし、塗装が剥がれたりする原因となるのでここも丁寧にしてもらいたい作業の一つです。

下塗り

壁面の強度と、塗料の粘着がしっかりするように行われるのが下塗りと呼ばれる作業です。
シーラーと呼ばれる透明もしくは白系の塗料で塗られていきます。この下塗り作業も仕上がりに大きく関係するところなので大事な作業となっています。

この下塗り作業自体は基本的に1回塗りではあるのですが、壁面が劣化していたりすると複数回塗られる場合もあるとのことでした。

中塗り

下塗りの次に実際の色を塗っていく作業になります。2回塗るので1回目を中塗りと呼ぶのですが、業者によって中塗りと言わず、上塗り1回目という業者もあるとのことでした。

上塗り

最後の仕上げが上塗りです。
一番見た目に関わる部分になります。

基本中塗りした塗料が乾燥してからでないと本当の塗料の実力が発揮されないようです。
まれに一日で二回塗る業者もいるらしいのですが、それは本来NG行為らしいので、事前に工程表をもらった際にそうなっていないかどうかは確認したほうが良さそうです。

外壁塗装の工事の流れ まとめ

ここまで外壁塗装工事の流れを書いてきましたが、言えるのが一つ一つの工程が大事ということです。

でも正直専門家ではない私たちからすれば正直わかりにくいところです。だからこそ外壁塗装は手を抜かれやすい工事となっています。
私達が目に見えない部分で手抜き工事をされないためにも全体的な流れは知っておいたほうが良いのは確かだと思います。