フッ素塗料

現在外壁塗装で使われる塗料の中で最高級なのがフッ素塗料です。
基本的には商業施設や都市部の大きな建物で使われるのが多く(有名な場所で言えば六本木ヒルズやスカイツリーなど)今のところ価格が高いため一般家庭で使用されることは少ないです。

そうはいっても過去にシリコン塗料が高くてウレタン塗料が使用されていたのと同じように、技術が上がったりしてフッ素がメインになる可能性もあります。

現段階では一軒家等の外壁塗装で考える塗料ではないかもしれませんが、塗料自体の特徴を知っておくのは外壁塗装を依頼するにも役立つかとは思うので、このページではフッ素塗料の特徴・メリット・デメリットなどをまとめてみたいと思います。

フッ素塗料とは

塗料の主成分が「フッ素系」である塗料のことです。

フッ素系塗料の特徴

フッ素系塗料の一番の特徴は「耐久性が高い」ところです。

外壁塗装の主流になっているシリコンですら12、3年というレベルなのに対して、フッ素系塗料は15〜20年と非常に長くなっています。
耐久性が高いという特徴の理由には以下の4点があります。

  1. 汚れを弾きやすい
  2. 酸性雨に強い
  3. 汚れが滑り落ちやすい
  4. 紫外線に強い

こういった特徴があって身近でもフッ素系が使われているモノがあります。例えばこういったもの。

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他にもみてみるとこういったものでもフッ素が利用されています。
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スマホ用フッ素コーティング剤
もっと言うなら靴などにつける防水スプレーなどにも「フッ素」が使用されています。

身近な例で説明しましたが、とりあえずフッ素塗料というのは外からのダメージに強くなっているために耐久力が高く長い間使い続けられるメリットがあるということです。

外壁塗装という意味では現状最高の塗料なので東京スカイツリーなどでも使われていますし、性能の高さから飛行機の塗装に使われるなどもされている程です。

フッ素系塗料の欠点

フッ素系塗料のデメリットには以下の3つがあげられます。

  1. 仕上がりが硬い
  2. つや消しが無い
  3. 値段は高い

これらが具体的にどういった欠点なのかを見ていきたいと思います。

仕上がりが硬い

フッ素系塗料 デメリット

あくまでも他の塗料と比較すると硬いのですが、硬いと塗った下地が割れた時に塗料自体も一緒に割れてしまいやすいと言われています。

割れにくくするために、シーリング(コーキング)をしたりして耐久性を高めるという方法もあるので対応は可能ですが、フッ素塗料自体がもつ欠点としてあげられるポイントの一つです。

つや消しが無い

家の雰囲気によってはつや消しの方が良い場合があっている場合があります。

フッ素系塗料の場合は基本的につや消し系の塗料が少ないので塗るのが難しくなります。
若干のつや消しはあるようですが、完全な艶なしはないので、そもそも塗りたい色自体がない可能性もあるということです。

値段が高い

最初にも書いたのですが、現状はフッ素系塗料の値段は高くなっています。

主流であるシリコンは高くても3,000円/㎡程度なのに対してシリコンでは3,800円/㎡〜5,000円/㎡程とかなり高価な値段設定になります。
塗料自体は時間が経っていけば値段が下がってくるかもしれませんが、現状他と比較しても高めの値段になってます。

フッ素塗料の種類

塗料名メーカー名
ファイン4Fセラミック日本ペイント
クリーンマイルドフッソエスケー化研
ルミステージAGCコーテッック
ルミフロン旭硝子

フッ素系塗料のまとめ

  1. 20年近く塗り替えなくて良い程の高い耐久性
  2. 汚れなどにも強い
  3. 値段は高いけど、品質は高いので仕上がりにこだわりたいならあり!