上記の画像は住宅リフォーム・紛争処理支援センターが公表している相談件数の中でリフォームに関する相談件数をグラフ化したものです。
グラフから分かるように相談件数は増えていき傾向にあることがわかります。
2015年であれば年間9,852件なので、一日約27件もの相談があるということで、日々何らかのトラブルが起きているということです。
外壁塗装は1回で100万円近くのお金が飛んでしまう高い買い物、出来る限り失敗はしたくありません。
失敗しないために知っておきたいのが、どういった時にトラブルが起きやすいのか?という事です。
外壁塗装を成功させるために、値引き交渉などの方法も知っておくほうが良いのは確かですが、まず失敗をしないためにトラブルが起きているパターンを知っておくのが大事だと思ったので外壁塗装でトラブルが起きるパターンをまとめてみることにしました。
訪問販売での契約
上記は国民生活センターの発表された「トラブルが起きた販売形態」をグラフにしたものです。
見てもらってわかるように外壁塗装トラブルの約77%が訪問販売での契約となっていました。
訪問販売の業者全てが悪いというわけでは無いのですが、確率的にトラブルが起きやすいので避けておくのが無難です。
そもそもなぜ訪問販売の業者でトラブルが多いのでしょうか?
訪問販売の業者でトラブルが多い理由
訪問販売をしている業者のほとんどが「営業会社」と呼ばれる形態なのがトラブルが多い原因となっています。
営業会社はただ契約を取るだけの会社で工事自体は他の業者に丸投げする形態なため、営業会社自体に外壁塗装の知識が少ないまま契約しようとします。
外壁塗装はしっかりと建物を診断をし、補修箇所のピックアップ、適切な塗装方法を選ぶ必要があるのに、ほぼ素人に近い人間が見積もりすること自体がトラブルにつながりやすいことは想像できるかと思います。
また塗装業者は中抜された金額しか予算が無いために、できる仕事が限られてきます。
本来必要だけど見た目にはわからないような仕事をしなかったりする場合もあるとのことでした。
外壁塗装の厄介なところは最後の見た目に関わる「上塗り」さえ綺麗に仕上がっていれば問題ないように見えてしまうところです。
手抜き工事されてしまって本来15年もつ塗料を使っていても数年で塗料が剥がれてしまうと行ったことも起こりかねません。
そうならないためには「訪問販売で契約をしない」というスタンスを取るか、良さそうだと思ったなら他の業者や、詳しい人に相談するなどしてから契約するようにしたほうが良いでしょう。
怪しい訪問販売でトラブルが起きる5パターン
訪問販売での実際の相談内容やトラブルが起きた場合のパターンには典型的なパターンが6つほどありました。
ということでもしこのような内容であれば怪しいと思って契約はやめておくほうが良いかもしれません。
- キャンペーン・モニター価格で大幅割引
- 契約を急がせる
- 足場代をタダにします
- 今すぐ塗替えしないと危険
- 前払いをすると値引きする
- オリジナル塗料を使う
キャンペーン・モニター価格で大幅割引
キャンペーンやモニター価格で安くなると行った営業をしてくるのは注意が必要です。
キャンペーン、モニターなどで安くなるのは良いことなのですが、必要以上に安くなるとかなり怪しいと思って間違い無さそうです。
具体的には「半額」とか数10%値下げとかです。
特にモニターという場合「パンフレットに載せるから」「実績を作るために」など理由をつけてくるのですが、それで半額というのはあり得ない割引額と言えます。
特に訪問販売で言ってくるなら契約しないほうが良いでしょう。
一般的にそういったキャンペーンやモニターでの割引額としては数万円(5万円程度まで)が一般的な相場になっているみたいなので、必要以上に値引かれた場合は注意しましょう。
契約を急がせる
上記のキャンペーン等にも関連するのですが、契約を急がせる業者も危険です。
訪問販売等の悪徳な業者は「今日であれば割引します」「キャンペーンは○日まで」と急いで契約させようとしてきます。
外壁塗装は高い買い物。
急いで契約するものではありません。
急いで契約させようとする業者は危険な可能性が高いので気をつけましょう。
本当に良い業者であれば「他も見積もって比較して決めてください」となるのが普通です。
足場代をタダにします
「足場代をタダにするから安くする」と言ってくるパターンです。
今近くの現場で塗装しているから足場代が安く済むという理由でそういってくるのですが、足場代が無料と言うのはまず無いと思って間違いないです。
こちらのページ(⇒外壁塗装費用の内訳)にも書いているのですが、そもそも近くの現場で使っていようが足場は組み立て・撤去する人件費や、足場そのものの費用(レンタルなど)がかかり、費用の約20%を占めるものです。
それを無料というわけは無いですし、仮に無料にできたとしても他の部分に価格を乗せるか、必要な作業を抜くと行った方法を取らないと無料にできません。「足場が無料」と言われたらその業者は怪しいと思って良いでしょう。
今すぐ塗替えしないと危険
この危険性をあおってくるタイプは訪問販売の典型的な交渉方法です。とある業者はそういった「危険を煽ってくる業者は100%悪徳業者」と言い切っていました。
確かに雨漏りがおきていたり、ひび割れがあれば良くないのは間違いないのですが、そのまま置いておいたからと行ってすぐに言えが壊れてしまったりすることはないです。雨漏りなどがあると言われればすぐに修理したくなり契約させようとするのが悪徳業者なので気をつけてください。
仮に本当に水漏れがあったとしても「発見してくれてありがとう」という気持ちで、他のちゃんとした塗装業者を探してから修理してもらいましょう。
前払いをすると値引きする
これは結構危険な業者の可能性が高いです。
理由はそのまま前払いしたのに業者が倒産するなどして工事してもらえない場合があるからです。
その倒産も計画してされた倒産である場合がほとんどだからです。
外壁塗装工事の支払いは終わった後に支払うのが一般的になっています。
前払いしてくれたら安くするといった値引き交渉をしてくる業者とは契約しないようにしましょう。
オリジナル塗料を使う
オリジナル塗料があるからというところも危険な業者です。
塗料自体は塗料専門会社が研究を行って開発されているもの、それを普通の会社が開発できることはありません。
実際に多いのは「オリジナル塗料」と言いながら、他の会社の塗料のラベルを張り替えただけのモノが多いようです。
まだそれだけなら良いですが、ひどい業者の場合は「嘘」も入れてくるとのこと。
具体的には「オリジナルで開発した塗料で、耐用年数が30年もあるんです」といったことです。
現在の塗料の中で一番持つと言われているのが「フッ素塗料」(⇒フッ素塗料の特徴)で、15年〜20年ほど。これよりも長いものは現在ありません。
「オリジナルだから安くなる・オリジナル開発で耐用年数が長い」といってくる業者はまず信用出来ないと考えて問題ないでしょう。
外壁塗装の見積もりを1社しかしない
訪問販売とは別でトラブルが起きてしてしまう傾向が多いのが、見積もりを1社しかしない場合です。
具体的に住宅リフォーム紛争処理支援センターが公表した情報をグラフにしてみるとこのようになっていました。
外壁塗装のトラブルが起きている場合の72%が一社にしか見積もりしていないことがわかります。
そして2社になれば15%と一気にトラブル件数が減っていることがわかります。
なぜ1社から見積もりをもらっただけでトラブルが多いのか?というと、これは上記の訪問販売等の内容も影響しているかと思います。
訪問販売によって危機感をあおられて契約するなどが原因になっていると考えられます。
しかも相談の中でも「契約に関するトラブル」「不具合及び契約に関するトラブル」が80%以上を占めている結果も出ており、1社で契約することの危険度の高さがわかります。
外壁塗装でトラブルに巻き込まれないために
ここまで実際にトラブルが起きている確率が高いものをまとめてみました。
トラブルに巻き込まれないためには上記のようなことをしないというのが安全な方法です。
端的にまとめてしまえば以下の2点になります。
- 訪問販売で営業されても契約しない
- 見積もりは必ず2社以上にする
これを守るだけでトラブルに巻き込まれる可能性はかなり下げられます。
といっても正直、複数社に見積もりするのってめんどくさいことが多いです。
業者を探すのも面倒だし、業者とのやり取り、契約しない業者には断りの連絡を入れたりする必要があります。そこでおすすめしたいサービスがこちらのサービスです。
全国の塗装業者から条件にあった塗装業者を紹介してくれるサービスで、先程書いためんどくさいところを代行してくれるところです。
- 業者探し
- 業者とのやり取り
- 断りの連絡代行(etc…
業者も地域によっては数があり優良業者を探すのも大変ですが、こちらのサービスでは業者の保有資格、年間に実際に施工した実績の数、設立してからどれくらい経っているか?などを調査して、信頼のおける業者のみを紹介してくれます。
また一括見積のサービス等を利用するとたくさんの業者からの連絡が来て電話対応だけでめんどくさいこともありがちです。
今回紹介しているサービスは業者とのやり取りを窓口になって対応してくれるのでそういったわずらわしさもありません。
窓口になってくれるアドバイザーにわからないことを質問できるので、不明な点も明確にできるのも良いところの1つです。
登録自体はわずか10秒で終わり、無料・匿名で利用できるのでこれから外壁塗装を考えているなら利用してみてください。
登録は以下のボタンからできます。
実際の利用者の実例も載っているので参考に読んでみてください。
“外壁塗装でトラブルが起きるパターン” への1件のフィードバック